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出張先の国東は曇り。盛りを迎えた桜を眺めつつ、上毛町へ移動する。春爛漫。

春の雨は優しい。微かな温もりを持って、大地を暖める慈雨。暖かなお湿りで山川草木が生気を蘇らせる。冬の雨ほど辛くはなく、秋の雨ほど寂しくはなく、夏の雨ほど激しくはない。春雨じゃ濡れて行こう。この時季の雨を受け入れる心情は、わからぬではない。

雨が降った朝。開花の季節を迎えた庭の花々。野山の草花も我先に咲き誇る。開き切ったそれらに降り注ぐ雨。夥しい滴が枝、茎、葉、そして花弁にぶら下がる。地に育つ雑草は日に日に勢いを得て、大量の水を茎葉に溜めている。空がたとえ泣きっ面であったとしても、なんと瑞々しい情景であることか。さあ、雨は上がった。傘を畳んで撮影に出掛けよう。
俗に花鳥風月と言うが、何を見て生きていくかは、暮らしの質に多大な影響を与えるように思う。この世はすべて解釈だから、売上げの推移を見守るよりも、花々の開花を見守りたい。株価の乱高下を眺めるよりも、生物の動きを眺めているほうが、幸せに近づけそうに思われる。春の雨に濡れた美しい山々を見ながら、心は風雅に囚われるのであった。

こうげのシゴトの定例会議を終え、ちょいと川に立ち寄って、夜はライブと映画鑑賞。

八重桜に雨。

八重桜はあまり好きではないのだけれど、こうしてみるといや悪くない。

ソメイヨシノ。

若いソメイヨシノは、花弁の色が淡い。それにしても食べたくなるような風情。

ソメイヨシノ。

ほぼ色を無くした梅の木。数えるほどの花びらにも、等しく雨の降り注ぐ。

次々とナズナ。

野草も次々と花をつけている。地味なナズナも、アップで見ると美しさに気付く。

by 江副 直樹 2013-3-29 23:11