ここから本文です

居座る雨雲を押しやって、大分には晴れ間が広がった。明日は快晴らしい。

日田市民になったのは2年前。新参もいいところだが、過去ずっと余所者として過ごしてきたので、それ自体はちっとも苦ではない。地域のお付き合いもなんとかこなしつつ、日々を送っている。釣り場に近い好条件を満喫しているだけでも、もう充分なのだけれど。

加えて、その土地ならではの宝を味わえるのは、幸せのおまけ。田舎なら、新鮮な食材は当たり前だが、とてもありがたいこと。同じように、風景や文化財、お祭りなどもそのひとつ。日田祇園は知ってはいた。曳かれる山鉾を遠くから眺めた程度で、きちんと見たことはなかった。なかでも、本番前に行われる集団山見世は、それは美しいと聞いていた。
今年、いくつかのご縁から、豆田町の山鉾を次男とその友達で曳く機会をいただいた。法被姿も凜々しく、きっと興奮するのだろうと想像し、人混みは苦手な僕も、これを機に顔見世を見に行こうかと思い始めた。果たして、夕暮れに集まって来る各町の、歴史豊かな山鉾と曳き手の勇壮な男衆、そしてお囃子の軽快なテンポ。日田がまた少し好きになった。

来週は久しぶりの淡路行き。梅雨も明けるだろうから、なにかと忙しくなるぞ。

300年の歴史を誇る日田祇園祭。駅前広場に8基の山鉾が一堂に会する顔見世。

陽が落ちて提灯に一斉点灯。地鳴りのような歓声が上がる。実に素晴らしい。

子供たちも興奮している。この時期のこの経験は、きっと心の奥底に何かを宿す。

豆田下町の子供用法被。伝統のデザインは人を惹き付ける要素を備えている。

 

 

 

 

by 江副 直樹 2015-7-24 22:10