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寝坊の朝。夜中の土砂降りにも気付かなかった。熟睡を良しとしよう。

組織が長い時間の間に衰退する。プロジェクトがいつの間にか変質する。有名な大企業が傾く。似たようなことは、世に数多ある。コンセプトや社是が受け継がれ、有能なスタッフが誠実に働いたとしても、初期の純度と熱を保ち続けるのは、まったくもって至難の業。

コンセプトとは志とも訳される。創業者あるいは発案者の想いとイメージは、彼らのアタマの中だけにある。その可能性に強い確信を持ち、彼らは踏み出すわけだけれど、この時点で理解者はいないことのほうが多い。革新的な構想ほど、現在は彼らのまだ後ろにある。いまだ無形のアイデアを、これまでのボキャブラリーを駆使して伝えることの難しさ。
そして、そこをなんとか涙ながらに乗り越えて、ついにプロジェクトは動き出す。ごく小さなことでも実現すると、つまり見えたりさわれたりすると、人々の理解は急激に進む。いや、正確に言うと理解したような気分が急激に広まる。だが、パイオニアの真の意図を理解する人は希。この乖離がその後の衰退を招く。蟻の一穴は最初から空いているのである。

明日は友人の息子の結婚式。実はその友人夫婦の結婚式にも出たのだった。面白い。

プロジェクトが動き出すと先頭に出たがる人がいる。見えたからだろう。

新しいアイデアに旧型の栄養が注がれて、ミスリードが始まる。要注意。

by 江副 直樹 2016-9-8 22:10