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敷地には、ケヤキ、ヤマボウシ、クワ、クヌギ、アシタバの葉が積もっている。

毎冬、12月の最初の日曜日、わが集落だけの小さなお祭りがある。山道をしばらく登った先にある専用の場所で、全14戸が顔を揃えて行う美しい神事。いくつかある年中行事の最後を締めくくる穏やかな祭り。今年は好天に恵まれて、万事滞りなく。

山道から細い参道を上がると、祠が祀られている。そのそばに、木々に囲まれて丸く円を描いたように地面が広がって、中心にはたき火用の穴が穿たれている。ここに、熾火が育つ頃、老いも若きも車座となり、かっぽ酒をいただき、お煮染めをいただき、邪気のない歓談放談に遊んで、ゆっくりとひとときを過ごすのである。いい時間が降りてくる。
元来、1年の農作業が落ち着き、正月を迎える大切な節目なのだろう。誰の顔にも、安堵の色が見えるような気がする。今年、僕は元方というお世話役。10年前に越して来て、2回目の役回り。朝から注連縄をつくり、薪を運び、座布団代わりの干し藁を運び、参道を掃き清めた。楽しかった。来年もまた、ここに座れることを楽しみとしたい。

明日は九州ちくご元気計画をサポートしてくれる講師ミーティング。その後は懇親会。

年に一度だけ華やぐ。

注連縄は全部で3本作った。僕はうまく作れない。口惜しいなあ。

この空気感が好き。

長老Oさんのお謡(うた)いで幕を開ける。いかにも目出度い。

宴もたけなわ。

僕の釣った玖珠川の鮎が供され、竹の香り高いかっぽ酒が注がれる。

今年ももうすぐ終わり。

村で生まれた息子たち。長男は10歳になる。立ち姿は元方Sちゃん。

by 江副 直樹 2010-12-6 22:10