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昨日淡路から戻ったら、お隣日田市は31℃の真夏日。さあいよいよだ。いよいよ。

この春は風が強い日が多かったのは記憶している。川の水は多くもなく少なくもなく。しかし、ここのところ眼前の谷川の水が減ったままなのは、さすがの僕もわかっていた。川の水量は釣りに直結するから気になるのだが、農家なら次元の違う関心事。

春がピークを過ぎると、近隣は途端に賑やかになる。昨秋の稲刈り後、そのままになっていた田んぼは、やおら鋤返され、濃茶のホクホクした土が現れる。それがひとしきり終わると、水張りの準備が始まり、田の片隅に苗床が用意される。農家の方々は、それはそれは雨の行方が気に掛かる季節。谷川の水が徐々に乾燥した田んぼに引かれていく。
減水故に、今年は一気にとは行かなかったが、じわじわと土の中に染み込んで、しばらくすると一帯の棚田は見事に湛水。 村を出たり入ったりしているうち、田植えもあちこちで進んでいる。天候と相談しながらの仕事。そのリズムには少し憧れたりする。農業は傍から見ているだけだが、たくさんの恩恵をいただいているような気がして仕方がない。

今日は福岡県の定住政策の打ち合わせ。明日は学校を経て、そのまま東京入り。

明鏡止水。

谷川の水が行き渡った。風のない朝、そこには凛とした空気が満ちていた。

雨よ降れ。

雨が山を、森を、土を潤す。葉で受けて、枝を伝い、幹を下って、大地へ。

少しずつ。

棚田は上から水が入る。そこが満たされたら次の田へ。そしてまた次へ。

グングン伸びる。

一雨毎にグングン伸びて、夏には立派に繁って、美しい水田風景が広がる。

by 江副 直樹 2012-5-29 22:10 
EZOE naoki

田舎を拠点のプロデュース稼業。その日々仕事雑感、問わず語り。

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