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暑い暑いと言っていたら、暦は早くも立秋を過ぎた。新暦はやはり無理がある。

世に、段取り八分と言う。コトの成就は、準備段階にその肝心があるという格言。現場の職人さんなどが良くおっしゃるが、いやいやどうして、ジャンルに関係なく通用する普遍である。最終段階で可視化されるその前段。注力すべきはここだろう。

デザインワークに於いても、相似形が成り立つ。僕はしばしば、デザインワークの80%は、「思考」だと言っている。図らずも八分と80%、妙な符合だ。形にするための直接的な作業は、全体の1/5程度という感覚。残りは必ずしも直接ではなく、ときに抽象的な準備になる。喩えれば、登るべき山頂から、ルートを逆に辿る感覚に近いかも知れない。
これがプロデュースなら、事情はどうなるだろうか。僕の場合、新たなオファーがあったとき、その瞬間にアイデアがゼロなら仕事はお断りするだろう。幸いなことに、新規のキーワードが出てきたら、それに該当する引き出しを開けるだけ。普段感じていたこと、考えていたことが、そこには詰まっている。これも立派な段取りだと言っておきたい。

お盆も出たり入ったりが続く。その間に、やるべき仕事をどこまで進められるか。

友釣り用の鉤。

まずは鉤。魚との接点となる重要なパーツ。しっかりと巻き上げる。

ストックを怠らない。

鉤先が甘くなったら即交換。決断力は普段からのストックがあってこそ。

鼻カン回りを作る。

釣り場以前にやるべきことがたくさんある。名人上手はここから緻密。

知恵の出し所。

釣りが川だけで行われないように、仕事も現場だけで行われるわけではない。

by 江副 直樹 2011-8-9 22:10