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台風11号は、北部九州直撃こそまぬがれたものの、風と充分な雨を残してくれた。

村を後にして、不安なことはいくつかあった。自然が遠くなり過ぎるのではないか。闇や静けさを失うのではないか。野菜を農家からもらえなくなるのではないか、などなど。まあ、大自然ではないが、そこそこ。夜は暗く静かだった。そして野菜はどうなったか?

村にいた頃は、自前の農園もあったし、なにより近隣の農家から季節ごとの野菜をたらふくいただいていた。甘い甘いタマネギや香りと味が豊かなシイタケは、町との違いを思い知らされた。その他諸々、折々に旬の野菜を嗜むのは失いたくない習慣になっていた。新居のある集落には、生憎農家はいなかった。ただ、家の裏には大きな農園が広がっている。
早朝から夕方まで、いつも作業をするお爺ちゃんがいた。貸し農園と聞いたが、その規模はもはや素人のそれではなかった。親しくなってみると、かの男性は班長のIさんで、いつもサングラスをかけていて、銀色の御髪と相まって、わが家ではレイ・チャールズと呼ばれるようになった。つまり、そこはチャールズ農園。季節の野菜をたんまりいただいている。

明日は、生協の制作物の打合せと、夜はヒタモノつくりシゴト大講座で講師。さてと。

農園越しのわが家。

わが家は、ご覧のように鎮守の森と手前のチャールズ農園に挟まれた格好だ。

朝に夕に。

Iさんは、働き者だ。謙遜なさるが、実に甲斐甲斐しく丹精込めて育てておられる。

ある日の野菜。

かなりの量を作っておられるので、いただくものも大量だ。いいんですか、こんなに。

その人、Iさん。

この日も、朝の散歩のついでに立ち寄ると、ほらほらとナスビをどっさりいただいた。

by 江副 直樹 2014-8-10 22:10