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学生や若いスタッフと付き合っていると、ふとわが20歳前後と重ねて見てしまうことがある。以前書いたことがあるが、僕のその頃と来たら、これまでの人生で最も暗く、辛く、日々身悶えしていたような時期だった。もう数年で、自分の子供がその年齢に達する。

進学校でバスケをしていた高校時代。自由で、元気で、自信に満ち溢れていた。大学も要領よく現役で滑り込み、弁護士になろうと考えていた。それが、予想だにしない転倒。失恋もあった。新たな環境の負荷もあっただろう。僕は突然体調を崩し、落ち込み、学校に行かなくなり、引き籠もって、一晩中本を読んでいた。いまもあの心境はうまく説明できない。
結果、休学したまま大学を中退し、実家の米穀店で働いた。慣れない肉体労働。未来はちっとも見えなかった。その頃、明け方に言いしれぬ不安で飛び起きることが良くあった。それは恐怖に近いものだ。感じ続け、考え続け、数年かけて落ち着きを取り戻した。以降、僕の精神バランスは堅牢さを増した。いま、夜明けはただ純粋に美しい時間となっている。

最も好きな夜明けは、ただひたすらブルーが満ちる朝。うっとり。

夏になると、雲がいっぱい浮かんだり。朝陽がいい演出を施して。

刷毛で掃いたようなしとやかな雲たち。家から30秒の絵画。

ときには、おどろおどろしい朝焼けも。でもキレイだなあ。

by 江副 直樹 2017-7-1 21:09